子どもたちには、輝く未来を生きていく権利があります。
ですが、
その未来を閉ざした事件が起きてしまいました。
いつもと同じ場所、
いつもと同じ時間、
いつもと同じ顔合わせ。
そこは本来、平和であるはずなのに。平和であったはずなのに。
私にも小学生の娘がいます。
だからこそ、子どもが巻き込まれる事件や事故は
娘の身に起きた事だったら…
自分の身に起きた事だったら…
夫の身に、家族に起きた事だったら…
結局「たられば」の仮定論になってしまうのが
残酷な事実なのですが、他人事ではありません。
犯人は許されるべきでは当然ない。
断罪して然るべきとも思います。
ただ、
どうしてこのような犯罪者が出来上がってしまったのか。
どのような環境で生き、どのように社会とつながっていたのか、
そういったことを検討するのは必要だと感じます。
今回の事件に限った話ではなく、
被害者を生まないためには、
加害者を生み出さない事が必要です。
そのためにはどうすれば良いのか。
自暴自棄になってしまう前に、加害者になってしまう前に、
少しでも社会とつながりを持てるような、
他者との関りを持てるような社会を。
「あそこに住んでいる人の顔を全然見たことがない」「地域の関りが薄い」
そういった希薄な関りで
どんどん思考が自身の思い込みによって支配され、追い詰められ、
結果、犯罪を助長する場合もあるかもしれません。
地域の安心・安全のために、そして、子どもたちの輝く未来のために。
私たちは、今一度、他者との関りについて、社会とのつながりについて、考えなくてはいけないのだと思います。
担当 川合 麻季(日本セキュリティ振興協会 事務局)